住宅ローンが払えない.jpの管理人です。
今回は連帯債務者の元妻も負債を背負うことになったケースをご紹介します。
■政田さん(35歳・男性)
・職業:美容師
・年収400万円
・備考:職場結婚した妻と暮らしていたが、自身の浮気が原因で離婚。
職場を移り収入が減る中、養育費などの負担が重くローン破綻に至った。
■政田さんの元妻(38歳・女性)
・職業:美容師
・年収300万円
・備考:父親の死後、独居することになった母親を心配して、母親宅の近所にマンションを購入した。
その後、夫の浮気が発覚して離婚に至ったが、連帯債務者となっていたため、
元夫のローン破綻後、債務を背負うことになった。
■物件の紹介
・住宅のタイプ:中古マンション
・購入価額:3000万円
・住宅ローン:2800万円(金利1%、返済期間30年)
・毎月の返済額:9万円
・備考:政田さんだけの収入ではローンを組めなかったため、夫婦の共同名義を選択。
妻を連帯債務者とすることで、ローンを組むことができた。
賃貸住宅に住んでいた政田さん夫婦が新居の購入を検討するようになったのは、
妻の父親の死がきっかけでした。
独居するようになった妻の母親を心配した夫婦は、近居できる住まいを探す中で、
家賃よりも小さな負担で家を購入できることに気付いたのです。
そこで中古のマンションを探したところ、気に入った物件が見つかったため、
ローンを組んで購入することにしました。
物件価格は3000万円でしたが、妻の父親から相続したお金を頭金400万円を支払ったので、
銀行からの借入は2600万円に収まりました。
返済期間30年のローンとしたので、月額支払いは9万円となりました。
当時居住していた賃貸住宅の家賃は12万円もしていたので、
住居費の負担を抑えて、綺麗で広い家に住めるようになったと夫婦で大喜びでした。
ただローンを組む際に、政田さん単体の収入では審査を通過できなかったので、
住まいを共有名義にし、ローンについては美容師として働く妻も連帯債務者になりました。
夫婦で住むのだから問題ないと考えたのです。
ところが新居で生活するようになって間もなく、政田さんは知人女性と浮気をしたのです。
妻の母親が頻繁に訪れる家では落ち着けず、疎外感を持ったのかもしれません。
当時を振り返って政田さんはそう振り返りました。
浮気の事実はすぐに妻の知るところとなり、
激怒した彼女は一人娘を連れて家を出ていきました。
政田さんは深く悔やみ、何度も謝罪しましたが、
結局夫を受け入れられないという妻の気持ちは変わらず、離婚になりました。
美容師として妻と同じ店で働いていた政田さんは離婚後、職場を去り、
新たに配送の仕事に就きました。
資格を活かして働いていた頃とは異なり、収入は大きく減少しました。
手取りは18万円程度に減ってしまい、その中から養育費や慰謝料、住宅ローンを支払うと、
5万円程度しか残りません。
到底生活が成り立たず、政田さんはローンを滞納するようになりました。