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依頼先が競売を強く勧めてくる場合は注意が必要です

専門家に任せておけば大丈夫だろうと思って業者のいいなりになってしまう人がいますが、それは大きな間違いです。
ここでは業者にまかせっきりにして失敗した事例をご紹介します。

業者のいいなりになってしまったばかりに…

もともと競売だけはなんとか避けたいと思っていたので、なんとか任意売却できないかと思い、自分なりにいろいろと任意売却をしてくれる専門の業者を探してみたことがあります。

見つけた専門業者に相談してみたところ、途中からなぜか競売を強く勧めてくるようになりました。
これにはビックリして、何かおかしいとは思ったものの、任意売却や競売についての知識があまり無く、精神的にかなり参っていた時期でもあり、結局その業者のいいなりのまま競売に出すということになりました。

専門業者に頼んだので安心と思っていたら、意図せぬ結果となってしまいました。
業者が言うには思うように任意売却できなかったということですが、今にして思えば、その業者には任意売却する気などさらさら無く、最初から競売に流れるように仕組まれていたのではないかと感じています。
結果的には、私に業者を見る目がなかったということで残念な結果となってしまいました。

悪質な業者にとって、競売は美味しい

自宅を任意売却する目的で専門業者に依頼したのに、業者が競売を強く勧めてくる場合があります。
特に多いのは、弁護士・司法書士が競売を勧めてくるというケースです。

これには明確なカラクリがあります。 弁護士・司法書士からすると、手間がかかる任意売却よりも競売の方が手続きが簡単だからです。任意売却をすると、金融機関や債権者との面倒な交渉が控えており、弁護士・司法書士の立場からすると着手金・相談料などでお金は入りますので、手間をかけてまで任意売却をするメリットはないのです。また任意売却は必ず成立するものではないことから、確実な競売を勧めている可能性があります。

競売になることを防ぐためには、依頼先が任意売却する意思がないと判断したら、すぐに依頼した弁護士・司法書士を解任しましょう。
弁護士などに相談する時にはその都度相談料がかかるため、ムダなお金がかかってしまいます。

また、依頼先が不動産業者の場合で初めから競売を勧めてきた時は、物件を転売目的にしている可能性が高いです。
競売として出された物件を依頼した不動産業者の関連会社が安く落札して、後に高値で物件を売却するという算段です。
(実際には、ここまで悪質なのはごく一部の悪徳業者です)

物件の保有者の立場としては、任意売却ではなく競売を選択するメリットは特殊な場合を除きほぼありません。
よって、競売しか勧めてこない業者とは媒介契約を結ばないように気をつけましょう。
また、成果に関係なく顧問料を支払うような契約は絶対に避けるべきです。

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管理人KANRININ

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