住宅ローンが払えない.jpの管理人です。
任意売却の最大のメリットは今の家に住み続けられる可能性がある事です。
資金を持つ第三者に家を購入してもらい、購入者と賃貸借契約を締結する事で、
債務者は今まで通り住み慣れた家で暮らせるという仕組みを使うのです。
所有者は変更されますが、暮らしぶりはそれまでと変わらないので、
ローン破綻した事実を近所の人に知られる事もありません。
子どもがいる場合には、転向する等の負担をかけずに済むのも大きな利点です。
購入候補にあげられるのは、親兄弟等の親族や友人、
あるいは家賃収入を目的として投資してくれる投資家です。
財産に余裕のある親兄弟や友人が見当たらないケースも多いため、
投資家が買い手となる事も多いです。
投資家の目的は利益なので、一般的な不動産投資と同等の表面利回りが求められます。
表面利回りとは、投資額に対する年間家賃の額の事を指します。
例えば月額8万円の物件を1200万円で購入した場合、表面利回りは8%です。
同じく1200万円の物件でも、家賃が12万円なら表面利回りは12%になります。
一般的な不動産投資と比べ、任意売却物件への投資は表面利回り的にはそれほど大きな差はありません。
しかし、任意売却物件にはそれ以外の面で投資家にとって大きなメリットが二つあります。
一つはリフォームが不要だという事です。
中古の投資用不動産を購入した投資家は通常、入居者を募るためにクロスを張り替えたり、
水廻りの設備を入れ替えたりといったリフォームを行います。
物件が古ければかなり大きなコストを要しますが、任意売却物件の場合は不要です。
元々居住していた人がそのまま住み続ける事になるので、
リフォームしてきれいにする必要がないのです。
もう一つのメリットは空室の心配が小さい事です。
賃貸物件を経営する投資家にとって、最も大きなリスクは空室がなかなか埋まらない事ですが、
任意売却物件にはそのリスクがほとんどありません。
購入時から入居者がいる以上、任意売却を選択する債務者は、
元々その家にずっと住み続けるつもりでいた人なので、長期的に住んでくれると期待できます。
唯一の不安は家賃の滞納です。
入居者には住宅ローンを滞納した経歴があるため、その点は一定のリスクがありますが、
家賃保証会社を利用する事で回避できます。
不動産投資を手掛ける人や会社にとって非常に魅力の大きい投資家なので、
物件を紹介してほしいという投資家はたくさんいます。
住み続けたいという願望を持つ任意売却の依頼があった場合には、
手を挙げてくれる投資家は多いのです。