住宅ローンが払えない.jpサイト管理人です。
住宅ローン破綻の大きな原因として挙げられるのが「教育費」と「老後」です。
子どもが成長することで教育費が増加し、家計が圧迫する家庭は少なくありません。1年あたりの教育費は、私立大学の場合、197万8000円、国立大学でも146万2000円※かかります。子どもが生まれたら、学資保険などで大学の入学金の準備をしている家庭はありますが、受験前には塾通いや何校も受ける受験料などと予想していたより教育費はかかるものです。
教育費がかさみ始めた時期から住宅ローンの返済が困難になり、家計が自転車操業に陥る家庭もあります。そのタイミングで妻が働きに出るという選択もありますが、十数年専業主婦でいた妻が社会復帰することはそんなに簡単なことではありません。実際に3カ月以上の返済遅延が有る世帯の年齢層を見てみると、40代が最も多く、ちょうど子どもの教育費が一番かかる年代というのもうかがえます。
出所:総務省統計研究所「全国消費実態調査を用いたインターネット調査の補正推計」
また、給与やボーナスカットにより収入が住宅ローンの借り入れ時よりも減少してしまい、返済が困難になるケースもあります。定年前に繰上げ返済して早目に完済するつもりでいても、予定通り繰上げ返済できず、老後になってからも住宅ローンの返済が残ってしまうケースも。
60代の返済遅延も多いことからも、住宅ローンの返済が老後になっても残っていると老後の生活費から住宅ローンを返済するのは困難なことだということがわかります。老後の生活もきちんと考慮した借り入れをしていないと住宅ローン破綻の原因になりかねません。