住宅ローンが払えない.jpの管理人です。
ボーナス払い併用で家庭の財政が破綻するリスクが高まっています。
住宅ローンの支払いにはボーナス払い併用という方法があります。
その名のとおり、ボーナス月の支払いを多くすることで、
通常の支払いを軽減できるというものです。
通常月の負担が小さくなるため、より大きなローンを組みやすくなりますが、
この方法には大きな落とし穴が隠されています。
従業員の生活に直結する月々の給与については企業も慎重に取り扱い、安易には減額しません。
しかしボーナスは業績によって大幅に増減し、会社の収支が悪化すれば支給されないこともあり得ます。
ボーナス払い併用を採用している人は、大幅に減額されたり支給されなかったりしても、
ボーナス月にはローンを多めに支払わなければなりません。
好業績が続いているときに、多めに出るボーナスを当てにした返済計画を立てていると、
会社の業績が悪化した際には、支払いの負担が重くのしかかる事になります。
さらに近年は、経済の先行きを不安視して内部留保を増やす企業が少なくありません。
財務省の発表によると、2015年度に企業が利益剰余金として社内にためた内部留保は、
377兆8689億円で過去最高額となりました。
企業経営が困難を極め、財務リスクに慎重になる中で、
本来は会社の儲けを社員に還元する意味あいのあるボーナスが適正に支給されないケースが増えているのです。
ここでも年収が高い層の人達は、何とか生活していく事ができます。
ボーナスがなくても、借金はなくなりませんので、月々固定の金額を支払わなければなりません。
その際、月給が高ければ、その中から支払いを済ませることが可能です。
もちろん、ボーナスで支払う予定だったお金を月給の中から出すという事は、かなりの痛手ではあります。
ただ、厳しくても月収の中からの支払いが出来ているわけですから、
すぐに生活が破綻するという事はないでしょう。次の月からは通常の支払いに戻りますので問題なく生活できます。
次回の賞与がない事を想定して計画的に貯蓄をする事も可能でしょう。
ただ収入が低い層の人たちはそうはいきません。
ボーナス払いは大概10万円~数10万円で設定される事がほとんどです。
月収が少ない人達は、元々の収入が少ない上に、
光熱費、食費、交際費などがそこから引かれる形になります。
そこに会社から賞与金が出ないという事になると、当然ボーナス払い月の支払いができませんので、
その時点で滞納してしまう事になるのです。
住宅ローンが払えないという事がないように、ボーナス払いには気をつけましょう。