住宅ローンが払えないの管理人です。
今回は不動産の保有者が認知症だったケースをご紹介します。
■西村さん(40歳男性)
・職業:牛丼店経営
・年収:320万円
・備考:牛丼店を開業するため、父親名義の自宅を担保に700万円を借り入れたが、
返済不能になり金融機関から競売申立の通知が届いた。
■物件の詳細
・住宅:一戸建て(築40年)
・借入:700万円(金利7%)
・月々の返済額:8万円
・備考:物件を購入したのは西村さんの父親。その後、西村さんが譲り受けて、
家族と同居していたが、名義を父親のまま。借金返済のため任意売却することになるが、
所有権を持つ父親が認知症のため法律行為ができない。
西村さんが自宅を担保に700万円を借りたのは2010年の事でした。
飲食店で働いていた西村さんは、そのお金を資金として念願の牛丼店を開業しました。
しかし経営は当初から不振で、想定していた収益を得られませんでした。
借金の返済が滞り、借入先の金融機関から自宅を競売にかける旨の連絡があり、
慌てて対応に追われたのは西村さんの妻でした。
自宅を失うのは仕方ないが、義母の家まで失う心配があるからです。
西村さんは700万円を借りる際、母親のマンションも物上保証として担保に入れたのです。