住宅ローンが払えない.jpの管理人です。
前回の続きです。
健二さんの症状は急激に悪化し、仕事を続ける事ができない状態となりました。
一家の収入はそれまで、健二さんの事業から上がる収益がほぼ100%を占めていました。
ヨガ好きの奥さんがたまに教室を開いてヨガを教えていましたが、
趣味の域を出ず、利益はほとんどありません。
健二さんが働けなくなると、一家の収入はすぐに途絶えてしまいました。
困った奥さんは自宅を改装して喫茶店を始める事にしました。
付き合いのある近所の高齢者等がお客として来てくれたものの、
夫を介護しながらの営業なので、働ける時間にも限りがあります。
健二さんは、怒鳴ったり暴れたりするだけでなく、突然倒れる事もあったので、
24時間目が離せません。
片手間の喫茶店では売上は月15万円程度にしかならないため、
足りない分は貯金を切り崩しながら住宅ローンを支払い生活費を賄う暮らしでした。
しかしながらローンだけで月額25万円かかる上、健二さんの介護や通院にもお金がかかります。
貯金はすぐに底をつき、ついには住宅ローンが払えない状態になりました。