住宅ローン払えない管理人です。
「生涯独身率20%超」時代、親世代とは事情が違う
今は金利が低いので、年収の7~11倍を借りることができる。たとえば大卒の月収33万円、年収400万円なら、2800万~4400万円である。住宅ローンは就職して3カ月で、審査対象者になる。就職したら、早々に住宅ローンを借りられることは覚えておいたほうがいい。筆者の知り合いの息子さんは22歳で大手IT企業に就職し、3カ月でひとまず自宅マンションを買っている。
これまでは結婚して子どもが生まれ、第一子が小学校に入学する直前に持ち家を購入するケースが最も多かった。現在、平均初婚年齢は男性が31歳、女性が29.4歳、再婚を含めると、男性が33歳、女性が31歳と、30歳を超えている(2015年調査)。これに加えて、都市部の婚期は全国平均よりも1歳以上遅い。また、厚生労働省は2035年の生涯未婚率を男性が29.0%、女性が19.2%と予測している。都市部はこの数字よりもさらに高くなる。4人に1人が結婚しない時代になるのだ。
現在85歳の方の生涯未婚率は、男女単純平均3.6%でほぼ全員が結婚するのが当たり前の時代だった。これが現在65歳の方の生涯未婚率になると、やや悪化して9.2%になる。現在30代の親以前の世代とは、今は結婚の前提がまったく違うのだ。
結果、これからの住まいに関して、結婚(31歳)・出産(33歳)・小学校入学前(38歳)を待っていたら、住宅ローンは65歳までに完済できず、8年分の返済が残ることになる。住宅ローンの元利返済総額が5000万円なら、35年のうちの8年分は1143万円に及ぶ。
そもそも、「終の住処として家を購入する」にしても、定年までにローンを返済できない家を購入してはいけない。婚期が遅れるほど、3~4人の家族全員を育むためのまともな家が購入できなくなってしまうからだ。
その解決策として、独身時代に購入して資産形成する道があることをぜひとも知ってほしい。