住宅ローンが払えない.jpサイト管理人です。
賢い住宅ローン控除の活用方法
住宅ローンを借り入れる際には、自分たちに最適な借り方をいろいろ考えると思います。しかし住宅ローンは大きな借財には違いありませんので、借り入れる際だけではなく、返済期間を通じてコントロールしていくことが大切です。特に変動金利で借り入れている場合はなおさらです。
住宅ローンの返済を行っている身にとっては、所得税が控除されることは大いに助かるはずです。ただし、あらかじめローン減税を見越して借り入れる方はあまりないと思います。減税分がないと返済できない計画では危険と言わざるを得ませんが、漠然と「助かる」と考えていただけでは、本当に助かるようになるとは限りません。
10年間の年末平均残債が3,000万円と考え、1%の控除枠を最大利用できると考えると、実に300万円ほどの減税となります。これを有効に活用しない手はありません。
所得税の控除なので、サラリーマンであれば年末調整で住宅ローン控除分が所得税から減税されます。振り込まれた給与はその分多くなるでしょうが、気を付けていないと、いつの間にか生活費として消費されてしまいかねません。
最初の10年間は元利均等支払いの場合、月々の返済額の多くを利子分が占めて元金はなかなか減りません。この期間を乗り切るために、ローン減税を大いに活用しましょう。病気などのための貯蓄、繰り上げ返済資金、教育資金、老後の生活費など、今後のリスクに備えるために別会計でプールしておくことをお勧めします。
優遇措置は住宅ローン減税だけではありません。フラット35Sの金利優遇、すまい給付金、固定資産税の軽減など様々です。昔、住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)の融資は、11年以降は金利が上昇しました。はじめからわかっていたことなのですが、返済額上昇を乗り越えられずに返済が困難になるケースが多かったそうです。変動金利であれば普通に金利の上昇は想定しておかなければなりませんし、フラット35Sも優遇期間が終了すれば返済額は上昇します。