住宅ローンが払えない 管理人です 。
離婚した時点での残債は1600万円。Aさんは定年間近でしたが、嘱託として子会社で働き続けることにしていました。そうしないと、ローンが完済できないからです。ローンの名義は、公庫だけが奥様との連帯債務で、あとの二つはAさん単独の債務になっていました。奥様は離婚のときに公庫の連帯債務を外すように希望しましたが、それは認められず、Aさんの「責任を持って自分が払うから」という言葉を信用していたそうです。
しかし、状況が変わりました。
Aさんが定年後も働き続けようと考えていた子会社が、業績不振のために閉鎖されることになったのです。びっくりしたAさんは、あわてて他の就職先を探しますが、そう簡単に望む条件の仕事は見つかりません。そうこうするうちにAさんは定年になりました。
子会社を閉鎖するような状態ですから、Aさんの会社も業績は芳しくありません。期待していた額の5分の1しか退職金は出ず、「いざとなったら退職金でローンを完済」というAさんの目論見も外れてしまいました。