住宅ローンが払えない.jpの管理人です。
裁判所の執行官による現況調査とはどのようなものか。
入札を開始する前には裁判所から執行官が派遣され、
競売にかけられる物件の調査が行われます。
執行官と不動産鑑定士は、それぞれの立場から物件の評価を行うための現況を確認します。
執行官が調査するのは、
現在誰が住んでいるのか、建物に不具合はないか、土地の大きさや形状などに登記簿の記載内容との差異はないか、
などの項目です。
物件の写真撮影なども行い、同居する家族がいる場合には家族への聞き取り調査も実施します。
執行官の現況確認は法律に基づいて行われるため、家に入らせない等の拒否をする事ができません。
裁判所は、不動産鑑定士の査定と執行官の調査を合わせて物件の売却基準価額を定めません。
競売にかけられる不動産は、一般的に売却が難しいため、市場価格より低く見積もられます。
通常の状況で家を売却すると、高値で売れたかもしれない物件も、
それより低い価値しか算出されないのです。