住宅ローンが払えない.jpサイト管理人です。
返済期間の設定の仕方において、万人に共通の正解はありません。家庭の事情によって返済期間の考え方は変わるからです。
○例えば、40代で住宅ローンを借りる場合
- 共働きで子どもがおらず、家計に余裕がある場合、思い切って返済期間をリタイア年齢までに短く設定する選択肢がよいでしょう。
- 共働きで子どもがまだ小さい場合、リタイア後までかかる返済期間を設定しておき、子どもの教育費の負担が少ない時期に計画的に貯蓄をし、早めに繰り上げ返済をおこない短縮化する選択肢がよいでしょう。
- 借りるタイミングで子どもの教育費の負担が重たくなる時期とバッティングする場合、リタイア後までかかる返済期間を設定しておき、教育費に目途が立ってから繰り上げ返済用の貯蓄をおこない、リタイア時までに完済する選択肢がよいでしょう。
いずれも無理のない返済額であることが前提です。返済期間は1年単位で選べるため、少しだけ返済額を増やして、1年だけ短く組むことも可能です。
避けたいことは、「貯蓄ができたときに繰り上げ返済して、返済期間を短縮すればいい」と安易に考えて、貯蓄する時期を計画せずに借りて、そのままにしてしまうことです。繰り上げ返済による期間短縮を前提に借りるのであれば、必ず、いつからいくら貯めるのか、満期になる保険や定期預金をいつ充当するのかなどの予定を織り込むようにするとよいでしょう。
今はライフプランが多様化しています。晩婚化・晩産化などの影響もあって、住宅取得が40代になったり、教育費の負担時期が変わってきています。それぞれの家庭のライフプランから収入と支出を想定して、無理のない返済計画を立てることが大切です。